インテリジェンスの観点で見る反スパイ法
中国の「反スパイ法」を巡っては、2014年の法施行以来、17名の日本人がスパイ活動への関与を疑われ拘束された。そのうち1名が病死し、6名が刑期を満了したことで釈放され帰国。5名は起訴前に釈放されているが、2023年10月に逮捕されたアステラス製薬の男性と今回懲役刑が確定した日本人男性を含む5人が、いまだ拘束されている。
これまでの日本人拘束の傾向から、日本の情報機関と接点があり、かつ中国内コミュニティーに深く関与する人物が拘束されているケースが多い。ただ、アステラス製薬の男性含め、全員がそうであるというわけではないことに留意しなければならず、あくまで一つの傾向である。
日中で異なる「スパイ」像
日本の情報機関との接点というと、まるでロシアのスパイのように情報機関の職員が一般人と秘密裏に接触し、お互いに秘匿情報を交換するといった形を想像されるだろう、だが、オープンな場での公開情報のやりとりや、その意見交換をしただけではどうだろうか。この場合スパイとは到底言えないだろう。~中略~
中国からの偽情報も…
中国当局は日本の情報機関の動向や対象となる人物の監視は厳しく行っていると推察され、日本国内の動向も一定程度把握していると思われる。また、スパイ容疑で中国で逮捕され、6年もの間拘束された日中青年交流協会の元理事長・鈴木英司氏は、護送車の中で一緒になった友人である中国の外交官から「公安調査庁に中国スパイの大物がいる」と言われたという。
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