稲村 悠スパイ容疑で中国に拘束された日本人を救う方法(過去記事から抜粋)2019年7月に湖南省で「中国の国家安全に危害を加えた」として反スパイ法違反で国家安全当局に逮捕されていた介護関連の仕事に携わっていた50代の日本人男性。今月3日に高裁に当たる同省高級人民法院に棄却され、懲役12年の判決が確定した。...
上田 篤盛2030年の台湾有事の認知戦シミュレーション(第3回)社会の不安定化と影響力工作が進展する我が国 ■日本社会の分断化が進展する 最近では、誤った集団心理によっていじめや極端な暴行が増加していると言われています。ある権威者によれば、「一人ではあまり過激な思想を持っていない人でも、大勢が集まると次第に思考が過激化していき、特定の誰...
稲村 悠「退避経路は断絶?」台湾有事シナリオの盲点(過去寄稿記事から抜粋)1月13日の台湾総統選では、民進党の頼清徳候補が勝利を収め、民進党が3期連続で政権を担うこととなった。一方で、総統選と同時に行われた立法委員選では、国民党が第1党となり、民進党は少数与党に転じ、「ねじれ」状態となった。 中国外務省は台湾総統選の結果を受け、「台湾島内の情勢に...
稲村 悠北朝鮮の外貨獲得手段 工作員やハッカーが暗躍【専門家が解説】(過去寄稿記事から抜粋)北朝鮮で不正送金 警視庁公安部は、輸入した「稲わら」を別の企業が輸入したように装い中国へ迂回送金した疑いで、20日、朝鮮総連傘下の「東海商事」を家宅捜索した。中国から北朝鮮に資金が渡った可能性があるとみて捜査している。 捜査関係者によると、東海商事は外為法により海外送金が禁...
上田 篤盛認知戦とは何?(第4回)自由・民主主義的な価値観の普及は奏功せず 西側の自由・民主主義国家は、権威主義国家に対して、人間が本来持つ自由と民主主義への憧れをツールとして、影響力を行使し、社会の民主化を促してきました。これに対して、中露などの権威主義国家は、国内でのメディア報道などを制限・統制し、国内...
上田 篤盛認知戦とは何?(第3回)認知戦は世論形成に長けている 前回は認知戦の特徴について触れましたが、少し要点を復習します。 認知戦は過去の心理戦や情報戦に比べて、情報の拡散速度が速く、しかも特定個人の心理・認知に作用するので、一般大衆の意識への働きかけが大きく、世論形成にも長けています。現在の発達したI...
稲村 悠スパイに対する企業の技術情報管理策とは技術獲得を狙うスパイに対し、企業はどのような対応策を検討すべきだろうか。予防、発見・検知、制御の3つのフェーズに分けて解説する。 Preventive Control:予防 <危機意識の醸成/教育・トレーニング> スパイなど技術を獲得しようと狙う動きが「自社の脅威」であると...
上田 篤盛認知戦とは何?(第2回)欧米が「認知戦」の研究を開始 前回は、「認知戦」または「Cognitive Warfare」の急速な使用背景について述べました。中国は2003年頃から認知領域を定義し始め、欧米では2017年頃から「cognitive warfare」が主要な研究テーマとなりました。米国防情...
稲村 悠インテリジェンスの観点から考察する中国反スパイ法で拘束された日本人解放への道筋と「日本の覚悟」(過去寄稿記事から抜粋)インテリジェンスの観点で見る反スパイ法 中国の「反スパイ法」を巡っては、2014年の法施行以来、17名の日本人がスパイ活動への関与を疑われ拘束された。そのうち1名が病死し、6名が刑期を満了したことで釈放され帰国。5名は起訴前に釈放されているが、2023年10月に逮捕されたア...