稲村 悠台湾総統選でニセ世論調査が拡散…日本でも「中国の政治工作」は起きるのか?(過去寄稿記事から抜粋)台湾で次々と発覚する中国による選挙介入 台湾の選挙については、過去においても中国によるさまざまな選挙介入が試みられてきた。 その内容は、親中派候補への政治献金、中国に進出する台湾企業の懐柔、経済的・軍事的圧力、プロパガンダなど、多岐にわたる。...
上田 篤盛2030年の台湾有事の認知戦シミュレーション(第2回)社会の不安定化と影響力工作が進展する我が国 ■インテリジェンス・リテラシーを失う国民 2030年現在、国民は大人から子供まで生成AIに依存しています。ChatGPTが登場した当初、教育や学業に様々な影響が及ぶと見られ、国内の大学では、利用の基準を示したり、注意喚起を行ったり...
上田 篤盛2030年の台湾有事の認知戦シミュレーション(第1回)社会の不安定化と影響力工作が進展する我が国 ■AI技術がもたらすデジタル社会の混迷 2030年現在、我が国におけるAIは急速に発展中であり、AIがけん引する高度なデジタル社会からはもはや後戻りできない段階に達している。インターネットを通じて世界中の情報に瞬時にアクセスするこ...
稲村 悠北朝鮮の外貨獲得手段 工作員やハッカーが暗躍【専門家が解説】(過去寄稿記事から抜粋)北朝鮮で不正送金 警視庁公安部は、輸入した「稲わら」を別の企業が輸入したように装い中国へ迂回送金した疑いで、20日、朝鮮総連傘下の「東海商事」を家宅捜索した。中国から北朝鮮に資金が渡った可能性があるとみて捜査している。 捜査関係者によると、東海商事は外為法により海外送金が禁...
稲村 悠中国籍のパスポートセンター職員が「1920人分」個人情報持ち出しか、スパイ防止法があれば事件は防げた?(過去寄稿記事から抜粋)都パスポートセンターで大量の個人情報を持ち出し 都や警視庁によれば、被疑者は2020年5月~23年3月の間、パスポートセンターの業務を受託するエースシステム(東京都足立区)の契約社員として窓口で勤務。旅券申請者が窓口で提出した戸籍謄本や住民票をコピーしたほか、紙に書き写した...
上田 篤盛認知戦とは何?(第4回)自由・民主主義的な価値観の普及は奏功せず 西側の自由・民主主義国家は、権威主義国家に対して、人間が本来持つ自由と民主主義への憧れをツールとして、影響力を行使し、社会の民主化を促してきました。これに対して、中露などの権威主義国家は、国内でのメディア報道などを制限・統制し、国内...
上田 篤盛認知戦とは何?(第3回)認知戦は世論形成に長けている 前回は認知戦の特徴について触れましたが、少し要点を復習します。 認知戦は過去の心理戦や情報戦に比べて、情報の拡散速度が速く、しかも特定個人の心理・認知に作用するので、一般大衆の意識への働きかけが大きく、世論形成にも長けています。現在の発達したI...
稲村 悠スパイに対する企業の技術情報管理策とは技術獲得を狙うスパイに対し、企業はどのような対応策を検討すべきだろうか。予防、発見・検知、制御の3つのフェーズに分けて解説する。 Preventive Control:予防 <危機意識の醸成/教育・トレーニング> スパイなど技術を獲得しようと狙う動きが「自社の脅威」であると...